
オトンナ・クラビフォリア(Crassothonna clavifolia。旧名:Othonna clavifolia)は、ユニークな棍棒状の葉を持つ魅力的な多肉植物です。そのかわいらしい丸みを帯びた姿と、冬に咲く小さな黄色の花は、植物好きや多肉ファンのコレクションにぴったり。この記事では、オトンナ・クラビフォリアの魅力を解説します。
基本情報
学名・分類
- 学名:Crassothonna clavifolia(旧:Othonna clavifolia)
- 科名:キク科(Asteraceae)
- 属名:Crassothonna 属
- 2012年に Othonna属からCrassothonna 属に再分類されましたが、ここでは慣用的な名称であるオトンナ・クラビフォリアとして紹介します。
特徴
- ごつごつした塊根部から灰緑色の棍棒状の肉厚の葉を展開させる
- 花はキク科特有の小さな黄色い花を長い花茎に咲かせる
原産地・分布域
- 南アフリカ北西部のリヒターズヴェルトからナミビア南部のルーデリッツ付近までの砂漠・岩地帯に分布しています
- 乾燥した地形ながら、冬季や雨期には一定の降雨があります
育て方
日当たり・置き場所
- 冬の生長期には、強い直射光または明るい日差しの下で育てることで、まるまるとした葉の形を維持できます
- 夏季休眠期は、葉を落とさないこともあるが、直射日光を避けた涼しい場所に移動させましょう
水やり
- 冬季の生長期は、葉がしぼんでから2、3日あけて潅水することで、徒長を防ぎます
- 夏季休眠期には、過湿による根腐れ防止のために、水やりを大幅に控えて土を乾かし気味に維持しましょう
温度管理
- オトンナと比較して、寒さにはあまり強くはない印象です
- 冬季には10 °Cを目安に室内に取り込みましょう
土・肥料の選び方
- 冬型塊根種の中でも徒長を防ぐため、排水性に気を付けてください
- 通気性・排水性の良い多肉植物用の用土が適しており、砂利やパーライトを混ぜても良いでしょう
- 私は肥料をやらずに管理しています
病害虫対策
- あまり多くの病害虫には遭遇しないが、過湿による腐敗やカビに注意です
豆知識
原産地での植生
オトンナ・クラビフォリア は、砂漠・岩地帯に生育しています。砂岩の隙間や乾燥した砂地に自生し、乾燥と強光に順応しています。夏はほとんど雨が降りませんが、雨期にあたる冬は定期的に降雨があります。
雑学
- 種小名「clavifolia」は、「棍棒(club)」と「葉(folia)」に由来し、棒状の葉を表しています
- 2012年に、Othonna属から13種が独立した Crassothonna 属に再分類されました(Clavifolia もその一つ)
まとめ
オトンナ・クラビフォリア(Crassothonna clavifolia)は、小型でユニークな棍棒状の多肉葉を持つ、乾燥地に自生する魅力的な植物です。辛めな水やりで徒長させず、まるまるした葉を維持してあげてください。

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