観葉植物を育てたいけれど
「どの種類から始めればよいか分からない」「今までたくさんの植物を枯らしてきてしまった」
そんなあなたに「冬型塊根植物」をおすすめします。
その理由は4つ
- 見た目の個性が強い
- 丈夫で育てやすい
- 季節の変化を楽しめる
この記事を最後まで読めば、きっとあなたも「冬型塊根植物」をお迎えしたくなることでしょう。
冬型塊根植物とは?
冬型塊根植物の定義
冬型塊根植物の定義は以下の2つです。
- 秋から春にかけて生長し、夏に休眠する
- 養分や水分を蓄える肥大化した根(塊根)をもつ
塊根は、原生地の厳しい環境に適応するために進化した結果です。また、ほかにも、厳しい環境に適応すべく、独特な姿かたちをしています。
中には、茎が肥大化した塊茎をもつ種もありますが、ここでは、冬型塊根植物としてまとめて紹介します。

分布
南アフリカやナミビアの乾燥地帯
夏には、雨が降らず、暑さも厳しいです。一方で、冬には、比較的雨が降ります。
主な種類
オトンナ属(Othonna|キク科)
オトンナ属は南アフリカを中心に約140種からなり、茎や根が肥厚する「塊茎・塊根」タイプや幹が太るパキカウル型を含みます。冬型塊根植物の代表種です。
ペラルゴニウム属(Pelargonium|フウロソウ科)
ペラルゴニウム属は約270種の大きなグループで、アフリカ南部に多く分布します。夏型・冬型どちらもあることが知られています。
チレコドン属(Tylecodon|ベンケイソウ科)
チレコドン属は46種からなり、南アフリカ~ナミビアの冬季降雨域に全種が固有です。
その他
Dioscorea elephantipes(ディオスコレア・エレファンティペス|ヤマノイモ科)
いわゆる「亀甲竜」。冬〜春に生育し、夏に落葉休眠する塊根をもつ多年性つる植物。
Portulacaria pygmaea(ポーチュラカリア・ピグマエア|ディディエレア科)
旧分類名Ceraria pygmaeaとして知られる矮性種で、オレンジ川下流域の砂漠地帯(南アフリカ~ナミビア)に分布が限られています。
成長サイクル
- 夏が終わり、涼しくなってくると発芽し、冬にかけて旺盛に生長
- 冬~春に花を咲かせ、初夏に休眠期に入る
冬型塊根植物の魅力
見た目のユニークさ
塊根植物は「洋盆栽」と表現されることもある独特の姿を持ちます。特に冬型は塊根の質感や葉の形など、観葉植物やインテリアとして強い存在感を放ちます。
季節感を楽しめる
一般的な観葉植物は夏に成長しますが、冬型塊根植物はその逆。冬の室内で青々とした葉を展開するため、「冬の緑」を楽しめる点も魅力です。
また、夏の枯れた姿も趣があり、一年を通して、発芽から生長、そして休眠という色々な姿を楽しむことができす。
サイズ感
冬型塊根種は、じっくり時間をかけて大きくなるため、場所をとりません。
ついつい増やしすぎてしまうことも。
観葉植物初心者に冬型塊根植物をすすめるわけ
管理が比較的やさしい
冬型塊根植物は乾燥に比較的強く、乾いたら水をやるというシンプルな管理方法で問題ありません。ポイントを押さえれば枯れにくいので、これまでたくさんの植物を枯らしてしまったという方でも扱いやすい植物です。
室内栽培に適している
冬が生育期のため、室内の窓辺でも十分に育てられます。日本の住宅環境にマッチしている点は大きな利点です。
長寿で育てがいがある
塊根植物は長寿命で、数十年単位で成長を楽しめるものもあります。購入後すぐに枯れるリスクが低く、「一生ものの観葉植物」として愛好家に親しまれています。
冬型塊根植物の育て方ガイド
日当たり・置き場所
- 南向きの窓辺など、日当たりの良い場所が理想です。
- 冬でも光量を確保するために、補光用のLEDライトを利用する方法も有効です。
水やりのタイミング
- 生育期(秋~春):土が乾いたらたっぷり与える
- 休眠期(夏):ほぼ断水し、塊根を乾燥気味に保つ
温度管理
- 冬型は比較的耐寒性がありますが、私の経験上、雪にあたらなければ問題ありません。
- 室内栽培ではエアコンの温風が直接当たらない場所を選ぶと良いでしょう。
土と肥料の選び方
- 水はけのよい多肉植物用培養土が適しています。
- 生育期には緩効性肥料や液体肥料を月1回程度施すと健やかに育ちます。
まとめ|観葉植物初心者にこそ冬型塊根植物
観葉植物の第一歩に冬型塊根植物はいかがでしょうか。
特徴的な姿、簡便な管理方法、正しい知識を押さえれば、初心者でも安心して育てられます。
今後、このブログでは、冬型塊根植物の紹介や育て方などを発信していきます。
あなたもぜひ、冬型塊根植物の世界に足を踏み入れてみてください。


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